雨後晴れ・・・るかも？

道南地域の未走区間地図を埋めた後は内陸へ舵を向ける事に決めたオヤジ


今まで経験の無い道内での台風迎撃作戦は成功するか？将又失敗に終わるのか？


一抹の不安を感じながらもキャンツーライダーは己の力を信じて前へと進むだけ！





そして今回の旅で最重要課題を完遂すべく2日目の朝が始まります


※今回内容が一部重いのでお嫌な方は適当にスルーして下さい


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9月22日（日）AM5:10　毎度の如く今朝も膀胱が悲鳴を上げて起床


テント内をザックリ片付けしてから外へ出てみると





薄い雲が掛かっているものの、どうやらまずまずの天気で雨の心配は無さそう



こりゃ～今日も頂きやね！



独りほくそ笑んで高規格なおトイレで優雅に用を足し





キャンプ場内を少し散歩しながら視察


皆さん、マナーも良いし程良く離れていたから快適な夜を過ごせましたが

あの激混み湖畔キャンプ場だったら一体どんな目に遭っていたか・・・



未だ周りのライダーさん達が起き出す前から





コーヒーを淹れ調理パンと乳酸菌の朝食を食べながら今日のルートを考えます


昨日セイコマにて食べた事の無かった味のちくわパンを発見





新味だからってよりも半額だったからって事では決して御座いません



台風を迎え撃つ為に内陸部へ移動するなら少し日が早いけど

今後の天候等に因っては、大きな計画変更が有るかも判りませんから

南富良野の金山ダムは優先的に今日のルート上に組込む事にします



夜露で濡れたテントの乾燥は出来ませんでしたが





AM7:16　どうせ今日も設営するから濡れたままで撤収完了！


キャンプ場から勢い良く出発


・・・の前に管理棟前の舗装駐車場にて





荷物を一旦下ろしてチェーンメンテと各部の点検


こんな些細な日々の確認でトラブルはかなり防げますからね


その中でも一番心配なのがこれまで二度経験したリヤタイヤの残量





北海道を走ると異常にリヤタイヤの摩耗が進んでビックリしますが

今回は交換サイクル迄あと5000Km以上残してますから多分大丈夫な筈





AM7:30　そして今度はホントにキャンプ場から出発して湖畔沿いのD578号を北へ


少し走れば昨日の洞爺湖畔の公園キャンプ場





隙間無く湖岸に立ち並ぶファミキャンテントを見て

やはり昨日の決断は間違って無かったみたい


その先から国道230号へ出てルスツ方面へ





羊蹄山は少し雲に隠れてますがまずまずのお天気

今の季節らしい少し冷たい風を受けながら喜茂別へ


ここから国道276号へ曲がり国道453号へ出て





AM8:30　今までは満腹の為、何度も前を泣く泣く素通りしてましたが

今日はお腹の空き具合もバッチグーな状態できのこ王国本店の駐車場へ



早速激安でも美味いらしい？きのこ汁とやらを頂戴しましょうか


店舗前にズカズカ近寄っていくと





何？開店時間は9時からだと！


今からまだあと30分は待たねばならず、そんなに時間は無駄には出来ぬと今回も断念


どうやらきのこ王国には御縁が御座いませんでした


支笏湖周辺は少し雲が厚く、雨が何時降り出すかも知れない天候で急いで離脱





T字路交差点からDD16号へ曲がり千歳方面へ


背に腹は代えられずに市街地へ入る寸前のセブンイレブンで





きのこ汁の代わりに明太子おにぎりで小腹を満たしてから市内中心部へ





折角の北海道で街中を走りたく無いけど一番近道っぽいので

信号が多くて車の流れが悪い中を我慢しながら通過して





ロスした分の時間を取り戻そうと千歳東ICから道東道へIN


たったの2区間だけですが夕張ICで国道274号へ降りて日高方面へ





夕張と云えば快速旅団ですが今日は日曜日だから多分定休日だろうと通過

また最終日に苫小牧東港から乗船予定なんで、その時に寄らして貰いましすから


日高の手前でDD610号へ入り占冠方面へ





この辺りは地元ライダーのツーリングルートなのか？

もの凄く早いペースで走る何台ものバイクにぶち抜かれながら





AM11:35　今回の旅で最重要目的地の金山ダムに到着


1年前の9月27日の夜に此処で亡くなった一人の若者の慰霊の為に訪れました





彼とは2017年からtwitteで知り合い、素敵な旅をされてる方だと共感














※故人との私的なやり取りしたメールですが、一部掲示板等に彼を誤解する書込みが見られ
　今更本人に了承を得る事も出来ませんが敢えて掲載させて頂きました


アカウント名の引きこもりライダーなんて微塵も感じさせない好青年でした



昨年の初夏に西日本から何度目かの旅に出て北上しながら6月頃には北海道へ上陸

長期間に亘り北の大地を廻り、オヤジが北海道へ上陸した時には道央へ移動

自分も最終日は富良野へ立ち寄る計画だったので、もしかしたらお会い出来るかも？

そんな思いを抱きながら彼も利用した礼文島のキャンプ場で迎えた夜にあの事件が起こります


あの夜、twitte上で冗談を交えながら友人達とやり取りしていた最中に

今まで感じた事の無かった胸騒ぎを覚え、酔いが一気に醒めます


このざわつく心は一体何なのか？


その時には知る由も無く、霊感など全く無いオヤジですが

完ソロで無人のキャンプ場なのに人の気配を感じ、怖くなってテントの中で早々に就寝





夜中に目覚めてトイレへ行った時にも、ず～っと誰かに見られている気配がして

その後は寝れず朝を迎え、台風から逃る為に一気走りで苫小牧発フェリーへ乗船


そして翌々日に船が携帯圏内に入ってからtwitteのタイムラインを遡り

彼が金山ダムでちょうど妙な胸騒ぎがしたあの時刻に亡くなった事を知り

あの時の気配は彼の魂が思い出のキャンプ場に来たのかも知れないと・・・





昼間でも訪れる人は殆ど無いこのダムで、せめてもの供養にと御供えをしたくとも

ヒグマの生息地だから何も出来ずにただ冥福を祈るのみなんて悲しすぎるよ・・・


長い人生、生きていると辛い事が多々有ってその分記憶に残りやすく

嬉しい事は偶にほんの少しだけしか無くてすぐに忘れてしまいがち


そんな気がして、それでもめげずに生きてく事がしんどい事も有りますが

やっぱり君の様な若い人が、自分で己の命を絶つと云うなんてのは

たとえSNS上だけの繋がりだった人間でもとてもとても悲しい事なんです


もし自分の予定が一日ずれて、もしも富良野で偶然会う事が出来ていたなら・・・

その結果、僅かでも結果が変わっていた可能性も有ったかも？とつい考えてしまい

ずっと忘れられずに現場で祈りを捧げて成仏して欲しいと1年辛抱してやっと来たよ



やはり現場に来ると事件を思い出して一年前と同じく気分が沈みますが

気持ちを奮い立たして彼と別れ、ダムを出てDD465号へ戻り幾寅方面へ





それでもやるせない気持ちは晴れず、ココは一発帯広豚丼で気分を上げるぜ！


幾寅から国道38号へ入り一路帯広へと向かう事に





交通量が増えて流れの悪い中を我慢して芽室からDD715号へ


もう昼過ぎですから有名店で長時間も並んで待ちたく無いと思い





前回も訪問して空いていたぶたいち帯広白樺店へ


しかしシルバーウィーク3連休中日の日曜と在って少し行列が有り





PM2:00　30分程待ってから今日は張り込んで豚丼バラ肉特上を頂きま～す


並丼との違いは肉の厚み


差し歯が心配なオヤジには噛み切る事が難しく、これなら並が良かったかも・・・


それでも帯広豚丼の旨味は沈んだオヤジの心を優しく包み込んで少し元気が戻った気分


店から出たら少し陽射しも戻ったみたいで、それならあの場所は外せんぞ！





北海道ツーリングで一番お気に入りのナイタイ高原


大好きな場所で気分をもう一押しする事に





昨年は工事中だったナイタイテラスはもう完成してましたが

それよりも欲していたのが此処からの雄大な十勝平野の眺め





人生は辛い事が多々有って藻掻き苦しみながら日々を過ごしてる方が多いかと思います

勝ち組なんて呼ばれる人種はホンの一握りだけで、残り9割位は庶民で生活だけでも大変な時代

この先一体日本はどうなっていくのか？考えれば不安な事しか思い浮かばない状況で

世の中に文句を垂れて、自分の現状を悲観するだけではますます不幸のスパイラルに陥ってしまう


折角この世に生まれて来たのだから、せめて生きてる間は自分の範疇で目一杯楽しんだ者勝ち

人は皆、病気や怪我、自然災害の危険に晒され最近はきな臭い時代に成りつつあるから戦争とか

こうした事で自分で望まなくとも突然に命を失う事に為るかもしれません


私も2011年の東北大震災に遭うまでは、定年後の安泰な老後を何となく無く想像していましたが

そんなのは夢想で自分はいつ迄生きていられるのか？その前に日本自体もどうなっているのか？

明日にはもしかしたら自然災害で死んでいるかも？戦争が勃発してピカドンで終わっているかも？


そう思いだしたら居ても経っても居られずに大した収入も無く子供達の養育費も掛かる中

カミさんの理解を得て小遣いを遣り繰りして旅費を捻出、少しづつ日本を観て廻ろうと決断


当時は東北、九州は一度も要った事の無い地域で、その他にも知らない場所だらけ

勤め人だから短期の休みを利用しつつ、今まで行った事の無かった場所とか

初めて走る道での風景に喜びや感動を味わう事が自分にとって生きる原動力に


旅を愛し何度も日本1周した彼も、多分同じ様な思いで走っていた事と思いますが

自分はまだ沢山の見てみたい風景が残っているからこの身体が動かなくなるまで

これからも走り続けて行こうと新たに思い、再び勇気が湧いて来たみたい


かなりへこんでいたオヤジの気持ちも何とか完全復活





ナイタイ高原に感謝しながら今夜の幕営予定地へ移動


此処から間近でホッカイダーの間では鉄板キャンプ場の上士幌航空公園

今までルート的に都合が悪くて利用したことが無く今回初の訪問





PM3:40　少し早めの時間ですが今日は気持ち的に疲れたのでゆっくり過ごそうと思いキャンプ場へ


管理人さんは留守でしたが夜に料金徴収するとのメモ書きを見て

駐車場から一番近いトイレの手前へ設営をササっと済ませ





上士幌の街中に在る温泉へ一汗流しに向かいます


サッパリした後は食材の買い出しへ


上士幌と云えば「食いしん坊万歳！」の石川県のエロ親分御用達のお店





みどり鮨は外せんだろうと来店


オヤジは酒を呑む事が最優先事項なんで折り詰めを頼むつもりでしたが

今日は予約が立て込んでいて、飛込みのお客はちょっと無理だと


今回の旅はどうやら食に縁が無いのかのぅ・・・


結局今夜も頼りなのはセイコマ総菜





ショックの余り、一体何を買ったのか？記憶がブッ飛んでおりますが

無しでは済まされない酒だけはしっかり買ってキャンプ場へ舞い戻り





オヤジのテントのすぐ前に設営されてたチャリダーおじさん

その地点は先週、石川のエロ親分が設営されてた場所


毒気に当てられてしまいまっせ！なんてこの時は知る由も無く

其処は危険だ！　と気配を察知した自分の第6感に感謝しつつ





見えそうで見えない夕日に、ジリジリとじらされた青い果実だった少年時代を思い出して

辛い事が多いばかりの人生でも「生きてるだけで丸儲け」の名言を噛み締めながら





十勝で迎える穏やかな夜に包まれて、今日も一日無事に過ごせた事に感謝しつつ

確かこの日も同じ様なセイコマ総菜に舌鼓を打ちながら今夜もオヤスミナサイ



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